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レディ・ジョーカー(上)(単)

レディ・ジョーカー〈上〉レディ・ジョーカー〈上〉
(1997/12)
高村 薫

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ハァ・・ハァ・・ やっと上巻読めた・・・
何日かかったんだか。
ものすごいんだもの。これ。
まず
初っ端から泣かされた。人が生きていくということは・・と大きな事が気負いなく漠然とやって来た感じがして、それが後から読み進めるに従ってじわじわと中まで沁みてくる。
いつも高村さんの書く登場人物は、何か力のあるもの大きなものにどうしようもなく押しつぶされる末端の人間が描かれていて、そのリアルな描写が映像などで見るよりずっと胸にくる気がする。
歴史とは大きくてどうしようもないものであり、そのどうしようものいものの中で足掻き藻掻きながら生を紡いでいる積み重ねがまた歴史になるんだという気がした。
何も持たないものが集まる所で働き、働くというのは動くことで動くのは自分の手であり足であり頭で、それが動くのは生きているからであり、生きるものにとって動く場所というのは必要不可欠なものなんだと。
どんなささやかな場所でも働いて楽しんでそれがあってこそ
何でもないたったひとつの希望で
それを奪われたらどうやって生を紡いでゆくのか
どん底と絶望の中に少しでも光をと願うようなしかし淡々としたこの冒頭の手紙
登場人物の一人一人が苦しいとか辛いとか、そんなことを感じる余裕もなく気がつけば虚しくて切なくて・・・
消えそうにチラつく灯火はまだ温め合うほどには燃えていて、その最期の必死さみたいなものが
人間て愛おしいものなんだと感じる

しかし、城山が誘拐された時に与えられた食事で、合田がなにやらピンときてたみたいだけど、レディが最後に本当のジョーカーになってしまうのじゃないかと心配になった。
レディ・ジョーカーに限らず、高村さんの作品の犯人たちにはとても共感が持ててつい応援したくなってしまう。
照柿はそうでもなかったけどね。
「マークスの山」から通してみると合田の心境が複雑・・・
堅い岩のようだとか冷徹な仕事ぶりというイメージが「照柿」で打ち砕かれて今少し人間くさくなったというか。
根来から見た、無味乾燥な殻と不安そうな目のアンバランス・・・理屈抜きに殴りつけたくなるか魅入られるか。
なんだろうこれは、昔からなのかそれとも「照柿」の一件からなのか。
生い立ちによってできたものが「照柿」で抉られたという感じだろうか。
加納の妹貴代子との結婚と破綻もその通過点のような気がするなぁ。
本当のところはもっと別な場所にあるのにそれを敢えて遠ざけてるというか、考える余裕がないというか、受け入れる器に到達していない、熟していない・・うーん解らない。
ともかく、今回の合田は精神がまだどこか回復していないような、そんな状態でもって上からの命令は・・これは所謂エスになれということですよね。
なんか恐いです、不安になってきてます、私。合田も心配ですが、犯人側の男たちが多分追い詰められてゆくのだろうと、いやそれか突然の終わりが来るのか、、、合田がこの形で出てきたら、この人は必ずやり遂げるのではないかと、本来の粘り強さとか勘の良さとか運(笑)とか存分に発揮して。内心は別にしても。
私は、犯人に成功してもらいたい捕まってほしくない死んでほしくない。たとえ成功した後にどんな何が待っているとしても。

・・・高村さんて、まるで神様みたい。この登場人物たちの世界を雲の上から見下ろして全てを見守っている・・いや見下ろしているんじゃなくて、その世界に降りてきて街を奔走する刑事になり、新聞記者になり、大企業の社長になり、下町の工場で鋼を削り、時に裏社会の何かだったり、西欧の文学に勤しんだり音楽を聞いたりありとあらゆるもの何にでも変身する。
そのくらい状況や街の風景などが詳細で、本当にそこに住んで生活をし空気を知り尽くしているように描かれているのに感動する。
昔の映画を見ているように瞼に浮かぶ。何か懐かしいような暖かいような寂しいようなもやもやした気分になる。
よくまあ、もう本当に凄いとしか言い表せない。神さまだ。

それに、、、この厚さの中に合わせてほんの4ページ・・正味2ページ分くらいなんじゃないかと思う、合田と加納の義兄弟(元)のこと。
ああ・・神さまです!高村さまっ。
一緒にいた新聞記者の根来から見た、加納の合田に対する気持ちの推測・・・根来さんありがとー。
根来に会う約束のために前の晩から加納は合田の部屋に泊まったと思う。久しぶりに顔を突き合わせたんじゃないかな。
根来に合う前にデパ地下でワインとバゲットを買ったという二人。
二人がどんな顔して買い物してたかと想像するだけで萌えに燃えます!
きっと加納は先に立ってアレにしようコレを買おうって歩きまわり、合田は「ああ」とか言って後ろから付いて歩いてたのかも。久し振りに(?)二人でお出かけ(デート?(#^.^#)、加納は押さえていたにしろ絶対に楽しそうにしてたと断言するっ
「マークスの山」の頃は寧ろ敬遠に近い合田だったのに、今回ではなにやら加納が訪ねてくるのを待っているようにさえ見える。
二人の学生時代の出会いから知りたい。両方の辿って来た心の内側を知りたい。

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プロフィール

Author:レイン Rain
映画とかアニメとかRPGとか観劇とかいろいろ少しづつ。全てにおいて毒舌、偏り、腐発言多々あり。
最近やっと世の中に目を向け出した。