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  ~ レディ・ジョーカー ~
      高 克己


一九九〇年秋
三十そこそこ、どうということはない風貌、派手な縦縞のジャケット  紫色のワイシャツ  踵を踏みつぶした白のローファー  
松戸陽吉 「知り合い」「うちの工場に来ている信金の奴」「在日朝鮮人 日曜はいつも キレてる」
物井にはちょっとその筋に見えた
普段はふつう 頭の中身は複雑だけど
できることなら毎日、違う人間をやりたいんだって
月曜はサラリーマン、火曜は自営業、水曜はワル、木曜は日本人、金曜は在日朝鮮人

一九九四年四月(前夜)
ヨウちゃんと気が合う理由 「こいつ(ヨウちゃん)、金の話をしないから」
半田「ホストクラブか、温泉旅館の歌謡ショーだ」←本日の身なり
イタリア製のダブルのスーツ 目をむくような黄緑色のネクタイ↑
パチンコ屋などの実家の会社従業員などになめられないようそれらしく振る舞っている
日本人には心情的に拒否反応
在日の同胞とは価値観も話も合わない という難しい内面
親の望み通り慶應出、親の知り合いに請われて信金就職
全支店中トップの成績、胃潰瘍で入院復活したら居場所無し

一九九四年八月盆
仕事帰りのスーツ姿 ネクタイを引き剥がしたら何者かわからないいつもの高の顔
ヨウちゃんから貰った缶ビールにキープの柿の種「夏は飯が食えなくて」
夜はパソコンいじりか読書
「~企業を脅すくらい」
後ろめたさも他人事 無責任より社会そのものへの徹底した無関心さ
無味無臭の毒のように高の物言いを覆ってている
日曜毎のその筋の印象も酷薄な無関心からきていると
ダンヒルのタバコ、ライターはカルティエ
ときどき町工場へやって来ては、作業机の上に缶ビールと柿の種
ヨウちゃんにパソコンを教え、 一緒にテレビゲームで笑い転げる
何の裏も無い無防備な子供っぽさ
一面は危険で一面は無害

「別に笑いはしない、。俺も在日だもん」
一重瞼 三白眼
意識のどこかで離れられないでいるらしい民族のわだかまり・・・
「~俺は総聯にも入ってないし、同胞との付き合いもないし、俺もそろそろ正念場だ~」

一九九五年秋
ヨウちゃん「会ってないから」「―近々結婚するって」「本人興味無いって」「独身で跡継ぎはないだろうし」
信金をやめ、実家の会社を継ぐ
「~ここのところいつも酔ってる」

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いろいろそのまま並べてみたが、途中放棄。
高克己という人を・・・どうやって表して良いかわからない。
高のことを思うと切なくて泣きたくなる。
「レディ・ジョーカー」の中で、私個人的に一番悲しくなってしまう人物。李歐やマークスに近く思える。
民族的に間に入って、どちらにも成りきれない。
いろんな自分を装ってみても何者にもなれない。
自分はいったい何者なんだと、どこから来てどこへ行くんだと、どうして此処にいるんだと、
いつも自問自答しながらその場その場を懸命に生きてきたんじゃないだろうかと想像してしまう。
ヨウちゃんと出会って、等身大の自分でいられることに癒され
競馬仲間となったことでまた在日でもなく日本人でもなく、犯罪者レディ・ジョーカーとして唯一の者になった。
束の間、何者でもない自分自身として生きた。
だが結局、在日朝鮮人という状況からも言葉の枠からも一歩も出られず、
その筋 という深みに足を捕られもう抜け出すこともできず、
心だけは、競馬仲間というあの頃に残し、本当は、戻りたかったのではないだろうか。
不満ばかりの会話でも虚しい会話でも
ヨウちゃんと他愛無い話をして笑い、
レディがいて、走る馬を見て、
何でも無い日を過ごす
もう、二度と戻れない あの仲間と共に
私は、高とヨウちゃんのコンビが大好きだった。
何か欲しいものは、の問いに「別の脳味噌」というヨウちゃんもまた自分ではない何者かになりたくてなれなかった
どこかで何かが違っていれば、今の自分ではない別の自分が、別の人生を歩んでいたかもしれない
言ってしまえば、レディ・ジョーカーはそんな人ばかりの集まりかもしれない
いやレディ・ジョーカーだけでなく、ひょっとしたら合田や加納だって、何かの折にはそんなことを思ったこともあるかもしれない
皆が皆、心の底にそんな瞬間を沈めながら過ぎてゆくものかもしれないが
高とヨウちゃんはずっとそんな思いの中のどうにもならない所で、なんとなく分かり合える部分があったのでないかという気がする。

高「~あのころが一番よかった」

ヨウちゃん「~高とも、もうさよならだ」

この先の高の人生を思うと、ただの個人的な感傷に過ぎないと分かってはいるけれど、寂しくて悲しくて仕方無い。
終りの形として、高もヨウちゃんと一緒に笑っていてほしかった。

C

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プロフィール

Author:レイン Rain
映画とかアニメとかRPGとか観劇とかいろいろ少しづつ。全てにおいて毒舌、偏り、腐発言多々あり。
最近やっと世の中に目を向け出した。

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