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月にハミング

月にハミング (児童単行本)



マイケル モーパーゴ(著  杉田七重(訳
 イギリスの児童書を読んでみました。
1915年第一次世界大戦中のイギリス。その南西の端っこコーンウォールからさらに西、シリ―諸島の小さな島でのお話し。
学校嫌いのアルフィが学校サボってお父さんと漁に出かけたら、近所の無人島で女の子を拾った・・・。
人などいるはずの無い場所でボロボロになり今にも息絶えそうな少女をみつける。父ジムと一緒に家に連れ帰り、人情に厚い母メアリーと家族で看護する。何故?どこから?誰なのか?謎で一杯だけれど少女は何も喋らない。最初に一言「ルーシー」とだけ。

 イギリスの児童書は(って他の国の読んだこと無いけど)虐めが多くて嫌になっちゃうんですよね。先生だとか大人が意地悪でしょ。ハリポタみたいに。これも特に読みたかった訳でもなかったんだけど、目の前にたまたまあったんで広げてみたら謎に惹かれてしまいました。
 1915年当時の、数ヵ月前の過去と現在を行き来しながら物語が進む。ストーリー的には何となく先が読めるけれど、記憶も言葉も失くした少女の精神がどう回復しその後どういった人生を送るのか、具体的な経過を知りたくなりました。

 ルーシーと呼ばれるようになったこの少女は体が回復してきても何も喋らない。アルフィの母メアリーが優しく一生懸命世話をするけれど唯一心を開くのは同じ年頃のアルフィだけ。アルフィはルーシーが話さなくとも表情から気持ちを読み取ろうと試行錯誤する。殆んど強制的にルーシーが学校へ通わなければいけなくなっても、持っていた物からルーシーは敵国のドイツ人だと噂され村中からアルフィ家族が村八分にされても、酷い虐めを受けても、自分に与えられた使命かのように必死にルーシーを守るアルフィ。

 案の定虐めですわ。声も出さない自分のことを全く喋らない病み上がりの子供を無理矢理学校に来させようとする。しかも海を極端に恐がり海岸に近付こうともしない子を船に乗らなければ行けない学校へ。頭を悩ませるメアリーとジムだけどアルフィとルーシー本人の努力で何とか行くことが出来る様になる。そして校長と同級生達の虐め。理解ある女性教師のお陰で救われるけれど、この辺りはやっぱりな・・という思いで読むの止めようかと思いました。
 シリ―諸島の唯一の医者・・・えー・・名前忘れた。。。この先生の理解や協力も素晴らしいものだったとは思うけれど、アルフィ家族やこの良い人達までもルーシーが何故話してくれないのかと悲嘆に暮れるのが少々不思議でした。
私自身の感覚で言うと、特殊な状況で発見され生死を彷徨った挙句殻にこもっている子供・・・無理矢理こっちのペースに乗せようとしなくても自然に任せてゆっくり回復できればいいんじゃないかと思ってしまうんですが。。。
だって記憶喪失なんでしょ?・・・まあ何か喋ってくれればせめてドイツ人かそうではないかは分かるってことなのでしょうか?

 こういったシリ―諸島でのルーシーとアルフィ一家の話と同時に、数ヵ月過去に遡ったアメリカでの物語が入ります。
当時イギリスとドイツで最速を争っていた客船競争。世界最大で最速ブルーリボン賞をドイツから奪い取った豪華客船ルシタニア号。
史実としてこの豪華客船はニューヨークを出てイギリスに向かう途中、アイルランド南沖でドイツの潜水艦U20に寄って攻撃され最初の攻撃から僅か18分で沈没しました。死者は1198名。
 そしてこちらの物語はこの客船に乗り合わせた一人の少女の話。乗船するまでの経緯、ニューヨークを出港してから船上での様々な人々との交流、もうすぐアイルランドが見えるという所での唐突な攻撃からの沈没。
沢山の人の死、漂流、かもめ、クジラ・・・ピアノ。
少女の壮絶な体験は心揺さぶられます。
 全体として戦争のことに触れないと語れない物語だとは分かるけれど、そこにいくと私には重すぎて処理できないので触れません。
それより、一人の普通の女の子が、さっきまで楽しく語らっていた人々が目の前で死んでいく自分にも死がそこに来ているという状況を解説する様に語る様が衝撃的でした。
これは子供の頃に読んでいたら一生忘れられないで頭のどこかに焼き付いていたと思う。
クジラ・・ピアノ・・・自分の生死の分かれ目が今ここにあるように。

 そしてルーシーとアルフィの二人の人生に繋がっていくんですよね。
その先へと命は繋がれてゆくんですね。
モーツアルトのアンダンテ・グラツィオーソ・・・少女の命を繋いだハミング。

本書の巻末に1915年当時の社会状況、ルシタニア号のことなど解説がありました。
このアイルランド南沖、シリ―諸島界隈ではかなりの客船、商船、ドイツの潜水艦なども沈んでいるそうですね。
死者数も多いそうです。
ルシタニア号に関しては、何故大爆発を起こしたのか何故18分で沈没したのかなど疑問が多く、調査もされましたが真実はいまだ謎のようです。

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プロフィール

レイン Rain

Author:レイン Rain
映画とかアニメとかRPGとか観劇とかいろいろ少しづつ。全てにおいて毒舌、偏り、腐発言多々あり。
最近やっと世の中に目を向け出した。

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